昨年末に発売の『オリンピックVS便乗商法―まやかしの知的財産に忖度する社会への警鐘』(作品社)で、オリンピックのアンブッシュマーケティング規制について論じてから約1年。この1年間、このテーマでの講演や発言の機会をいただくことも多く、「東京オリン…
7月29日、東京オリンピック1年前の時期に、∞×知財 #2「オリンピック×知財―オリンピックは誰のものか」を開催しました! オリンピックに対するアンブッシュマーケティングとその規制の是非をテーマとしたトークイベントです。『アンブッシュ・マーケティング…
<2023/11/23追記『エセ商標権事件簿―商標ヤクザ・過剰ブランド保護・言葉の独占・商標ゴロ』でも本件を取り上げています。詳細は以下の記事もご覧ください> subarutomori.hatenablog.com 今年の春頃から、コンテンツ内で「断捨離」というキーワードを使っ…
東京オリンピックがいよいよ近づいて来ました。東京五輪のスポンサーは、他の大会よりも異様に多く、街やCMは既にエンブレムだらけであまりプレミアム感がなく、食傷気味という人もいるのでは。しかし、聖火リレーランナー公募をはじめ、そろそろスポンサー…
2019年5月9日から、東京オリンピックのチケットの抽選申込が開始された。同時に「チケット購入・利用規約」も公開されたが、その内容の問題点が指摘されている。 それは端的に言えば、観客が会場で撮った写真、動画、録音した音声の「一切の権利」が、IOCに…
「∞×知財~ムゲンチザイ~#1知財×キャリア」というイベントを開催してきました。こういうイベントの運営は初めてだったのでどうなることかと思いましたが、チケットも完売し、50人近くのお客さんに来て頂きありがたかったです。ありがとうございました。 今…
東京オリンピック大会組織委員会が、米歌手アリアナ・グランデに対して便乗商法(アンブッシュ・マーケティング)を仕掛けていたので記録しておきたい。 発端は、アリアナがInstagramに投稿した写真だ。自身の新曲「7 rings」にかけて、掌にタトゥーで「七輪…
私は出不精だし照れ屋なので、主体的にイベントを主催するタイプのパリピではない。その反面、実はパリピのインフルエンサーな人たちに対する憧れは持っていて、本当は主体性を持ってうぇいうぇいやりたいんですけど、こればかりは性格なのでなかなか難しい…
拙著『オリンピックVS便乗商法―まやかしの知的財産に忖度する社会への警鐘』(作品社)はおかげさまでご感想をもらう機会も多く、ご好評をいただいています。「丹念に調べられているが読みやすい」という、狙い通りの感想が多く、ほっとすると共に嬉しく思い…
友利昴『オリンピックVS便乗商法―まやかしの知的財産に忖度する社会への警鐘』の目次、小見出しを一挙公開いたします。本書全体としては、オリンピック組織が推進する「オリンピックにまつわる表現に対する規制」(アンブッシュ・マーケティング規制)の是非…
数少ない『オリンピックVS便乗商法』の類書をご紹介する第二弾。加島卓・著『オリンピック・デザイン・マーケティング―エンブレム問題からオープンデザインへ』です。 本書の主題は、サブタイトルから伺えるように、佐野研二郎さんデザインの、取り下げにな…
新刊『オリンピックVS便乗商法―まやかしの知的財産に忖度する社会への警鐘』、発売時期が近づいております。せっかく久々の単行本も出るので、少し露出を増やそうと、色々と仕込んでいるところです。その結果、単行本の作業がすべて終わっているのに妙に忙し…
『オリンピックVS便乗商法―まやかしの知的財産に忖度する社会への警鐘』目次・小見出しを一挙公開! subarutomori.hatenablog.com 『オリンピックVS便乗商法―まやかしの知的財産に忖度する社会への警鐘』プロダクション・ノート subarutomori.hatenablog.com…
『オリンピックVS便乗商法―まやかしの知的財産に忖度する社会への警鐘』は、構想4年半、執筆期間1年半、と、これまでの著書の中では最も時間をかけました。章立ては以下の通りです。 第1章:便乗商法(アンブッシュ・マーケティング)とは何か第2章:なぜア…
友利昴『オリンピックVS便乗商法―まやかしの知的財産に忖度する社会への警鐘』の趣旨や楽しみ方について解説します。最近、事業者の間で「オリンピック」が禁句になっているのをご存知ですか? 勝手にオリンピックの成功や選手の活躍を祝ってはいけない……ど…
(2)結局、店内でのコスプレ衣装の提供はやっていいのか悪いのかうやむやになってないか? MARIモビリティ開発は、お客さんにスーパーマリオのキャラクターのコスプレ衣装を貸与して、レンタルカートに乗せてたようです。 これについて、任天堂は、マリオ…
任天堂が、スーパーマリオのキャラクター達を使ったレンタルカート業者その名も「マリカー」(現・MARIモビリティ開発)を、不正競争防止法違反ならびに著作権法違反で訴えていた裁判、通称「マリカー事件」。その地裁判決が先日出まして、判決文(PDF)を読み…
ロングセラー『よくわかる音楽著作権ビジネス』などの著者がある、東洋大学法学部教授の安藤和宏さんのインタビューをしてきました。 実は安藤さんの『よくわかる音楽著作権ビジネス』は、私が知財の仕事に興味を持つきっかけになった本でした。一時期、私は…
時の流れの速さに震えるより他ないのですが、10年間もJUGEMでブログ記事を書いていたんです。10年とは言っても、ほぼ月刊以下の投稿状況だったので達成感など微塵もありませんが。ただただ10年という時の流れに狂おしい気持ちになるだけです。 JUGEMでは記事…
『へんな商標』の本とか書いておいて言うのもなんですがー、商標出願情報へのアクセスが容易になる中、定期的に他人の商標出願が話題になりますね。「なんでこんな商標を…?」という程度の興味本位の話題、報道でしかないんですが、商標出願は、通常商品の発…
ハンス・A・レイの柔らかなタッチで描かれた動物の絵が好きだ。ハンスは、動物の世界や動物園を舞台とした多くの作品を残しており、70年代~80年代にかけては日本でもかなりの邦訳が出版されていたが、一般的には妻のマーガレット・レイと共作した「ひとまね…
「TOKYO 2020」という言葉を許諾なしで使ったピンバッジを販売した愛知県の男が、商標法違反の疑いで逮捕された。容疑者は「『TOKYO 2020』が商標だとは思わなかった」と容疑を否認しているという。 www.sankei.com 知的財産権侵害で逮捕される人は、「『○○…
「働き方改革」のムーブメントの中、ワーカホリックって今あんまりカッコよくない風潮があるではないですか。だからあんまり仕事やってまっせ~!という感は出さないで、スキューバダイビングに行ったフリでもしようかな。まぁ、スキューバダイビングにはあ…
1月10日には大学の法律の授業でゲスト講師をやることになっていたので、3が日過ぎた後は、一旦ウーピー・ゴールドバーグの事は忘れてその準備をしたりしていました。ここ最近研究している、オリンピックの権利保護とアンブッシュ・マーケティングについて講…
書き下ろしの新刊、友利昴『30万円で素敵なお墓を建てる』(夏目書房新社/垣内出版)が発売になりました。 お墓って建てようとすると、平均でも大体100万円から200万円くらいするんですね。この値段を嫌気して、最近は「墓なんていらない」なんて言う人も増…
『シン・ゴジラ』政治ドラマも良かった。過去作品と比べるのは野暮と言いつつ1984年版の『ゴジラ』(監督/橋本幸治)と比べたくなる。漂流船から始まる物語や、米国の関わり方は『84ゴジラ』をけっこう思い出させる。ネタバレしたくないからあまり言わないけ…
『チワワスタイル Vol.23』(辰巳出版)で、うちのチワワが取材を受けています!自宅と近所の公園での取材&撮影だったんだけど、ほとんど人見知りをしないので、編集さん達にも機材にも物怖じしないで元気いっぱいでした。少しだけ怖がってたカメラのシャッタ…
最近のプライベートですが、これは各SNSで既に言及しており、また日常においても何度も話しており周囲の人間は「もうええわ」と思っているとは思いますが、最近オランウータンが好きでしてね。少し前にインドネシアの取引先と会食したんですけど、僕が口を開…
音や色彩などの「新しいタイプの商標」は、普通の文字やロゴの商標とは異なり、登録するためには長年の使用実績や著名性等が求められることが多い。裏を返せば、登録されれば著名性や高い認知度の裏付けとなるため、「ブランド力の証明とPR」を目的として、…
先日、雑誌の取材で手塚プロダクションに行って来ました。『ブラック・ジャック』、『鉄腕アトム』をはじめとする、手塚治虫作品の版権管理などを行っているあの手塚プロです。海外展開や二次創作などについて色々とお話を伺ってきました。 手塚プロさんは、…