まず、ご挨拶をすべきかなと思ったので書きます。
先日、藤子・F・不二雄先生の『劇画・オバQ』という短編を読みました。
そうです、あの『オバケのQ太郎』の大人版外伝です。
その中で、サラリーマンになって残業三昧の正ちゃんが、「残業なんて断わりゃいいんだ!」と堂々と無責任に言い放つ劇画タッチのQちゃんに、眉間に皺を寄せながらこんな事を言っていました。
「サラリーマンは会社という機械に組み込まれた歯車なんだよ! 勝手に抜けたりできるもんか!」
と。
オター!!
とずっこけることもできずに、ただただ悲しくなりましたね私は。
あの正ちゃんにそんな事言われるなんてなぁ。
そして、そのような悲しい大人になってしまった正ちゃんを、Qちゃんは見限って去っていってしまいます。
本書を読んだあと、私はこう思いましたね。
「俺は、Qちゃん派だ!」
と。
その気持ちを、いつまでも忘れずにいたいものです。
どこがご挨拶だ。
藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 1
藤子・F・ 不二雄
「劇画・オバQ」所収