ドイツ2日目。仕事の方は、拍子抜けするくらいつつがなく進捗。今回異国ひとり旅だったので不安があったのですが、この順調ぶりに、すっかり「ひとりでも余裕だし、気兼ねなくてむしろいいや」と調子に乗っておりました。
この日は日曜だったのですが、ドイツというのは日曜はほとんどの商店やレストランが一斉に休むんですね。夕飯の食事処を探すのに苦労しました。もし同行者がいたら、お互い気を遣って、どうにかドイツらしいレストランを探そうと右往左往していたことでしょう。しかし、ひとりだとあきらめも早い。まぁ、マックでもいいかぁと、唯一開いていた駅ナカのマックでテイクアウト。
そこで頼んだセットには、テキサス的なバーガー、ポテト、コーラのほかになぜかもう一つビッグマックが入っていたという信じられないジャーマン・ミステイクを浴びせられつつ(あとで聞いたところ、ハンバーガーが1個おまけでついてくることは欧米ではよくあるとのこと)、「明日、同行者が来るんだけど別行動でもいいかもな」そんなことさえ思う2日目でした。
3日目は、本社から来たその同行者と行動をともにしたんですが、しかしそこで事件は起こった。
訪問先から訪問先へと向かうタクシーに乗っていたら、ゴツッと鈍い音と衝撃が走ったのだ。
何が起こったのか分からなかったが、前に泊まっていた車のドライバーがつかつかと歩み寄り、ドイツ語でまくしたててきて、それにタクシーのドライバーがドイツ語で応戦しはじめて、やっとこれが事故だということに気づいたのです。
はっきり言って、乗ってるタクシーが事故るなんて経験、日本でもないのに、こんな言葉も分からぬ異国でそんな目に遭うなんて、相当面食らった。幸いなことにこっちは二人組で、同行者が冷静に対応してくれたのでなんの被害も受けずに済んだが、ひとりだったらその場でテンパって舌を噛んで死んでたやもしれぬ。
結局、通りかかった別のタクシーにすぐ乗り換えて事なきを得たんですが、乗り換えたタクシーのドライバーが「ピンチを救ってやった」とばかりに大量のチップを公然と要求してきたのには辟易したよ…。
ほんと、ひとりでも平気だなんて調子こいてました。同行者がいてよかった。その晩は、彼の商談にヒョコヒョコついていったところ、商談相手に美味しいドイツビールと食事をゴチになり、ホテルまで送迎してもらったのです。いや関係ないのにわるいなぁ。これも同行者がいたことによる賜物。