ブログブログ by 友利昴

自分に関する記事を書いたものです。

友利昴『30万円で素敵なお墓を建てる』

書き下ろしの新刊、友利昴『30万円で素敵なお墓を建てる』夏目書房新社/垣内出版)が発売になりました。

お墓って建てようとすると、平均でも大体100万円から200万円くらいするんですね。この値段を嫌気して、最近は「墓なんていらない」なんて言う人も増えています。島田裕巳氏の『葬式は、要らない』(幻冬舎)以後、そういう論考や書籍は多いようです。

しかし、「数百万円」or「墓不要」というのはあまりに安易な二元論なのではないか? 「お手頃価格で満足の得られるお墓を建てたい」という欲求に向き合い、その可能性をもっと追求すべきではないか!? という問題意識で書いた本です。取材のとっかかりとして、近所の石材店にふらりと入って、お墓代の相場を聞いたら、なぜか若干怒ったような感じで「4~500万円だね」ととんでもない額を言われた時の衝撃がそのまま本書執筆の原動力になりましたね。まー、お墓なんて買いそうにない人間に見えたんでしょうが、そんなに吹っ掛けんでも。追い返そうとしていたのか?

 

それにしても、僕を知っている人はこう思うでしょう。「なんでいきなり墓の本?」と。そうです。別に専門じゃないですからね。実際自分でもそう思うよ。

実はお墓の書籍企画は、もう10年以上前になりますか、僕が企画会社を経営していた頃に、ある出版社から委託を受けて手がけたことがあるんです。諸般の事情でポシャりましたが、原稿はほとんど出来てたんで惜しかったなーと思った記憶があります。そのポシャった企画を当時一緒に進めていた編集者から、久方ぶりに連絡を受けて、「あれやりませんか?」と誘われて始まったのが本書というわけです。実に10年越しの完成。完成まで15年かかったという『マッド・マックス/怒りのデスロード』に負けていない

版元の夏目書房新社は、サイゾーのグループ会社ですが、編集方針は独立しており、一度もサイゾーの方とは会わなかったのですが、ただ最後の工程時に一度だけ、装丁までほぼ出来上がった段階でサイゾーからタイトルに待ったがかかったんです。それまでは『10万円でこんな墓どうでしょう?』というタイトルだったんですが、「もっと言い切り型のインパクトのあるタイトルにしろ」と言われたんですね。これはサイゾーらしいなと思いましたね。

それで僕も、やや煽り気味のタイトルとして、イケダハヤト的世界観の『まだお墓に100万円も出してるの?』、おすぎ的世界観の『お墓に100万円も出すなんてバカ!』といった案を出したんですが、最終的には、『30万円で素敵なお墓を建てる』。品のある感じに落ち着きましたね。いやー『まだお墓に~』は結構気に入ったんだけどな~。

この手のジャンルの本は初めてですが、必要な時に必要な人に手に取ってもらえるよう、長く書店に置かれる本であって欲しいものです。出版社の商品紹介ページはこちらです!

 

30万円で素敵なお墓を建てる-安くても満足できる終の住処の作り方
友利 昴 発行 夏目書房新社 発売 垣内出版
4773410027

葬式に迷う日本人
島田 裕巳 一条 真也
4883206815