消費税が10%に上がったとき、当然いやだなぁと思ったんですが、メリットがあるとすれば、8%よりは10%の方が暗算しやすくなることです。100円→110円→分かる。100円→108円→分からない。そういうことですね(そのくらいは分かれ)。
今度からレジでいくら払えばいいか、すぐ分かるようになるぞ!という持ち前のスーパーポジティブ思考で、私は増税を迎えました。
しかしフタをあけてみれば、店によって値札は税込表示、税抜表示が混在し、軽減税率で8%のままの商品も多く、暗算観点からは完全にカオスになってしまいました。
ふざけるなよという気持ちでいっぱいです。
輪をかけて複雑なことには、キャッシュレス決済によって総額から2%~5%値引き(還元)される、行政主導の施策が導入されたことです。これにより、例えば「230円×10%+770円×8%×98%」などとという私立中学受験並みの計算を強いられることになりました。
ただ、値引きを受ける分にはいくら計算が複雑になっても嬉しいものですね。
さて、2020年6月30日をもって、このキャッシュレス還元キャンペーンが終了しました。私は職業柄、レシートを保管する癖があるので気になりました。果たしてこの半年間のキャッシュレス還元キャンペーンで、いくら得したのだろうか?と。
そこで半年分のレシートを精査して計算してみました。
その結果は
でした。
以上、ご報告いたします。ご愛読どうもありがとうございました。
(レジでの電子マネー決済を対象とした計算。クレジットカードのポイント還元を入れるとまた変わると思うが、クレジットカードのポイントってそもそもあんまり得した気分がしないので計算対象外)
友利昴「オリンピックVS便乗商法 まやかしの知的財産に忖度する社会への警鐘」(作品社)