ブログブログ by 友利昴

自分に関する記事を書いたものです。

書評

【書評】京野哲也(編)『Q&A若手弁護士からの相談203問』(日本加除出版)—”ちゃんと”答えてるのがすごい

最近の私ですが、この1、2ヶ月ほど、毎週何かしらの作業の締め切りが来ており、おかげさまで忙しくしています。ひとつBUSINESS & LAWで「法務知財・本音のアウトロー事件簿」という連載を始めたんですが、それに際し、ずっと読みたかったんだけど読めてなか…

【書評】南原詠『特許やぶりの女王—弁理士・大鳳未来』(宝島社)—マニアックな世界をエンタメに昇華した快作

宝島社さんから、南原詠『特許やぶりの女王—弁理士・大鳳未来』をお贈り頂きました。完全に買おうと思っていたタイミングですみません、ありがとうございます。 tkj.jp この本は、第20回「このミステリーがすごい!」大賞の栄えある大賞受賞作。特許とミステ…

【書評】柴大介『IOCファミリーによるオリンピック商標の違法ライセンス問題を考える』(イマジン出版)—問題視すべきは違法ライセンス自体なのか

五輪マークなどのオリンピック関連商標にちょっとでも類似する商標を出願すると、4条1項6号に基づき、その商標出願は拒絶される(下図)。拒絶された出願人の主張はだいたいいつもこうだ。「私の商標は五輪の商標とは類似しないし、出所の混同を生じない」。…

【書評】岩田宇伯『コロナマニア』(パブリブ)—君はブランドイメージの変質に耐えられるか?

『コロナマニア』(著・岩田宇伯)を読んだのだが興味深かった。コロナビール、トヨタのコロナ、コロナファンヒーターなどのように、商品名やブランド名、店名、地名、曲名、歌手名などなど、ウィルス以外の固有名詞の「コロナ」を収集して論じた本だ。 私の…

【書評】『オランウータン奮戦記・オレ、ひとし―人間として育てられた16年間の愛の記録』

少し前に『オランウータンのこと全部話します!』という講演(ボルネオ保全トラスト・ジャパン主催)が渋谷で開催されるというので、聞きに行ったのである。スピーカーは多摩動物公園などでオランウータンの世話をし、現在は保護・保全活動を行う黒鳥英俊さ…