2021-01-01から1年間の記事一覧
先日、発明推進協会で「企業知財担当者のためのコミュニケーション術―知財担当者が周囲とウマくやりながら成果を出すための実践的ノウハウ」というセミナーをやって来ました。昨年刊行した『知財部という仕事』をベースとしたセミナーです。コロナ禍の時世で…
私は美術館に行くのがかなり好きなのだが、美術的素養がないためアートのことはさっぱり分からない。誰の絵や彫刻を鑑賞しようが、毎回感想はこれである。 「いいねぇ」 これしか言わない。あと「味があるねぇ」。バカの感想だ。以前友人の画家が個展を開い…
前提から述べると、アンブッシュマーケティングとは、オリンピックなどの大規模イベントに乗じたマーケティング活動全般のことである。IOCや組織委などの五輪組織は、長らくこれをすべて知的財産法上問題であるかのように喧伝し、社会を牽制してきたが、誤り…
緊急事態宣言という異常事態下で開催されることになった2020年東京オリンピック。解放的な雰囲気にのまれて世間の外出自粛ムードが減じていることに不安を感じ、なおも「五輪やってる場合か、ステイホームだろうが!」と思われるむきもあるでしょう。それに…
五輪マークなどのオリンピック関連商標にちょっとでも類似する商標を出願すると、4条1項6号に基づき、その商標出願は拒絶される(下図)。拒絶された出願人の主張はだいたいいつもこうだ。「私の商標は五輪の商標とは類似しないし、出所の混同を生じない」。…
「Re就活」(学情)vs「リシュ活」(履修履歴活用コンソーシアム)の商標権侵害事件。どちらも就職支援サービスで、「Re就活」が「リシュ活」を商標権侵害であるとして、使用差止と1億円の損害賠償金の支払いを求めた事件だ。大阪地裁は、侵害を認め、使用差…