押切蓮介『ハイスコアガール』(スクウェアエニックス)を読んでいるんですが、この漫画に関し、ちょうど以下のような事件報道がなされています。スクエニ社員と漫画作者ら16人書類送検 他社のゲームキャラ無断使用で(産経WEST) 『餓狼伝説』などのゲー…
先日映画『ウォルト・ディズニーの約束』を観に行ったんですが面白かった。だいたい皆『アナと雪の女王』に行ってたけど、僕は断然こっち派。P.L.トラヴァーズ原作の児童文学『メリー・ポピンズ』の映画化にまつわるストーリー。とにかく、トム・ハンクス扮…
アンブッシュ・マーケティングという言葉をご存じだろうか。マーケティング用語における「アンブッシュ」とは、あるブランドが広告・広報活動を活発に展開するのを待ち伏せし、あたかもそのブランドと何らかの結びつきがあるかのようにふるまうマーケティン…
関東に二週連続の大雪が降りました。先週、大雪が降ると外に出られないということを学んだので、週末は原稿をやって、時間が余ったらDVDを観ようということで、雪足が強まる前に2本の映画を借りました。『ウルヴァリン:SAMURAI』('13)と『スーパーマンⅣ最強…
「本当にあった珍名商品35!」という5ページの特集に寄稿させて頂いたのです。『それどんな商品だよ!本当にあったへんな商標』と、『へんな商標?2』から抜粋したネタに、新たにコメントを書き下ろしたという内容になっています。今回の特集では、多くの商…
正月映画はやはり古典的王道を観たいということで、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』をチョイス。1985年作品なんですが、物語の舞台となった未来世界がなんと2015年。来年だったんですね(来年の正月に観ればよかったか?)。『バック・トゥ・ザ・フ…
「2013年ユーキャン新語・流行語大賞」が発表されました。今年は流行語がめちゃめちゃ豊作だなーと思っていましたが、ふたを開けてみると「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」が大賞を同時受賞。納得の布陣です。 実は今年はどう…
TBSの深夜ラジオ『荻上チキ・Session-22』にゲスト出演してきました。編集者のハマザキカクさんが番組の方に紹介して下さった(ありがとうございます)ようで、お声かけ頂いたという次第です。 実を言いますと、うちの家族には昔からラジオを聴く習慣がなく…
今日はお台場のデザフェスことデザインフェスタに行ってきまして。色んな個人やサークルが、手作りの雑貨やポストカードなどを販売したり発表する一大イベントなんですが、面白かった!やはり可愛かったり刺激的なモノを観ると頭が活性化する思いです。 個性…
知財部門で働いていると、盗用や権利侵害を主張する警告やクレームは日常茶飯事ですが、根拠がない言いがかりレベルのものも少なくありません。そういうトラブルをいかにきれいに収めるかは我々の腕の見せ所なので、事業部門や創作者には、後ろめたい事がな…
『それどんな商品だよ!本当にあったへんな商標』(イースト・プレス)の発売に関連して、ボツになったネタを「小ネタ」形式でツイッターでちょこちょこつぶやいていたら、いつの間にか結構な数になったので、それをまとめました。 題して、『それどんな商品…
友利昴『それどんな商品だよ!本当にあったへんな商標』(イースト・プレス)はこんな内容。《ハゲランス》、《キュウリビズ》、《マイケル・ジャンクション》、《おしりシャンプー》……特許庁に届けられた数々の商標の中から「コレは一体……どんな商品なんだ…
この間仕事で、ある出版社の、事典を作っている編集部にお邪魔したんですよ。そこで話の流れで「事典に対して何かクレームとかあるんですか?」って話になりまして。それで興味深かったのが、「企業の人から『その単語はうちの登録商標だから、辞書に載せる…
それで、どんなイスがいいか周りの人に相談していたら、ハーマンミラー社のアーロンチェアーがいいよと言うのです。「高いけど、これで腰痛が治った人がいるくらいだ」と。聞けば、ニューヨーク近代美術館(MoMA)にも収蔵されているというから、これは芸術性…
5月17日、24日と、東京でトムソン・ロイター・プロフェッショナルさん主催の「商標実務研修」の講師をしてきました。国内編と海外編の前後編に分かれていまして、去年は海外編だけ担当したのですが、今年は国内・海外両方……合計14時間のセミナーでした。 去…
ここ数年で最も注目していた裁判が、和解で終結した。「白い恋人」のパロディ商品として、よしもとクリエイティブ・エージェンシーが企画開発した「面白い恋人」が、本家「白い恋人」の石屋製菓から、商標権侵害や不正競争防止法違反で訴えられた裁判だ。 両…
外国映画には、LとRの発音の使い分けができない日本人が登場することがある。これはしばしば「日本人をバカにしてる?」と思われることがあるが、実際はどうなのだろう。 LとR描写で、揶揄的な意図が感じられる作品には、スピルバーグ監督の『1941』('79…
ヘンな日本描写満載のツイッター発小説『ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上』。著者はブラッドレー・ボンド、フィリップ・ニンジャ・モーゼズの二人のアメリカ人となっているが、こうなると本当にアメリカ人が書いているの?という疑問がわいてくる。日本…
真珠湾攻撃を描いた映画といえば、マイケル・ベイ監督の『パール・ハーバー』が有名だ。これは、日本では評判が悪く、日本人が観て気分のよい作品ではなかった。真珠湾では日本は悪者一辺倒かぁ……と思ってしまうが、実はマイナー作も含めて様々な真珠湾映画…
金曜日に、トムソン・ロイター・プロフェッショナルさん主催の知的財産セミナー「商標実務研修(外国編)」の講師の仕事で大阪に行ってきました。 7時間半という講義時間。長時間にわたって聞いてくださった受講者のみなさん本当にありがとうございました。…
「これは日本のアニメだから、観ようとは思わない」 アメリカの映画評論家ロジャー・イーバートが、『崖の上のポニョ』の批評において紹介した、同作品についての「幾人かのアメリカ人の意見」だ。 www.rogerebert.com ガーン!とショックを受けた。クールジ…
「日本女性の多数が、ヨーロッパやその他の外国人と同棲し、売春婦としての手当を受けている」これは、1842年発行の『ブリタニカ百科事典(第7版)』に載っていた「日本」の項からの一文だ。これは、ヒドイ!ブリタニカ百科事典といえば、18世紀から現在まで(…
ハイテクトイレに対する外国人のリアクションには、本当に嬉しくなってしまう。フィクションに描かれた日本のトイレといえば、最近では『カーズ2』でレッカー車のメーターが味わった、液晶モニターによるガイド付き温水洗浄便座が記憶に新しい。あのモニター…
1986年公開の『ガン・ホー』(監督/ロン・ハワード、主演/マイケル・キートン)は、オープニングが黒ブチ丸メガネ姿の日本人サラリーマンの絶叫から始まる。あらすじは、不景気で荒廃したアメリカのある町が、日本の自動車会社の工場を誘致して町おこしをし…
「日本人はどれほど秩序と礼節を重んじるか」というテーマがあります。東日本大震災のとき、海外メディアが「あんな災害が起きた中でも日本人はきちんと並んで給水を受けている!暴動が起きない!」という驚きをもって報じた記事があって、それが日本に伝わ…
『日本人はなぜ「黒ブチ丸メガネ」なのか』が発売になりました。今回は、その制作のウラ話を書こうと思います。 今作は、メディアファクトリーさんの『空想科学文庫』レーベルから発売されています。そう、柳田理科雄さんの『空想科学読本』シリーズを中心と…
どういう本かと言いますと。欧米の映画や海外ドラマ作品で、時々日本や日本人が描かれることがありますが、その日本描写は、しばしば、どこかが、なんだか、ちょっとオカシくありませんか?やたらと黒ブチ丸メガネをかけていたり、日本語のネオンサインがわ…
東京と大阪での知的財産セミナー「教科書にのっていない!『ウマい商標』の作り方・残し方」を終えてきました。主催のトムソンロイターさんからのコメントによると、なかなか評判も上々だったらしく、がんばった甲斐があったと言えそうです。終わってみれば…
「へんな商標?2」第二段はこんな内容。■なぜ清涼飲料水に『鉄子の部屋』なんて商標を採用したのか?■冷蔵庫の商標に『ベジータ』。東芝の人たちは違和感を覚えなかったのか?そしてエアコンに『5空(ごくう)』と名付けたシャープの人たちの心中やいかに…
世間をにぎわせた京大入試カンニング事件ですが、あっという間に仙台の予備校生が逮捕されるに至りましたね。法曹界では、偽計業務妨害の適用に違和感をおぼえるというむきもあるようです。どの法律で裁くかを考えるヒトも大変だね。語義だけで考えると、不…